2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

あこがれ

日本映画専門チャンネルで『あこがれ』(1966年)。 監督:恩地日出夫、原作:木下恵介『記念樹』、脚本:山田太一。 山田太一の描く男性はリアリズム(父親世代の登場人物には時に身につまされる)で、女性は理想像・あこがれである。 女だからそう思う…

声に出して読みたいナレーション

ナレーションには暗記して自分でも言ってみたくなるものがあって、『キイハンター』と『ザ・ガードマン』のオープニングがそうだった。 両方ともリズムがよく、芥川隆行の語りの雰囲気は同じだが、『キイハンター』の方がキザな感じが強い。『ザ・ガードマン…

キイハンター

東映チャンネル『キイハンター』(1968年〜73年)。 子どもの頃、怖いけれど見ずにはいられぬ「大人の雰囲気のドラマ」というのがあって、それがこの『キイハンター』と『ザ・ガードマン』(1965年〜1971年)だった。 両番組とも、芥川隆行の暗…

仮面ライダー

東映チャンネル『仮面ライダー』(1971年〜)。 これが見たいがために慌てて加入。 すでに後半であるが、バッタっぽいライダー、ちゃちすぎる怪人たち、これに感情移入し、心底怖がっていた過去の自分に感動。 だがしかし、放映中のライダーは既にスーツ…

『お姐ちゃん』シリーズ

日本映画専門チャンネル『お姐ちゃんに任しとキ!』(1960年、監督:筧正典)。 朝っぱらからドタバタとしたコメディ、騒音紙一重の中島そのみのキンキン声がなぜか爽快である。もはや免疫ができてしまったのか、この声がないと『お姐ちゃん』シリーズは…

『HOUSE ハウス』ふたたび

『HOUSE ハウス』が頭から離れず、昨日、日本映画専門チャンネルの2回目の放送もまた見る。やはり面白い。 27年前に見たときは、「怖いけど、なんか笑う」といった印象で、なぜか「大きなスイカ」がずっと記憶に残っていた。改めて見たところ、それは人食…

「HOUSE ハウス」

日本映画専門チャンネル「まるごとライブラリー監督・大林宣彦」『HOUSE ハウス』(1977年)。 これは映画館で見た初めての映画(アニメ除く)。27年ぶりに見たわけだが、思っていたよりはるかに面白く、ハチャメチャ、パワフルである。 ずっと見たい…

相撲中継

大相撲夏場所が終わった。 相撲や力士にはそれほど思い入れはないのだが、昼間の早い時間からBSでダラダラと相撲中継を眺めるのが好きである。 4時頃の土俵入り前までは、桟敷もスカスカで、雰囲気のいい和服の女将を連れたオヤジなんかを見るのが楽しい。 …

妖精キャンティとズッコ

『アニメヒロイン画報』(竹書房)をパラパラめくっていたら、腹が幼児のようにぽっこり出た、黄色い髪とシッポの、得体の知れぬ小さな女の子が片隅でオーラを発していて、すかさず昔に引っぱり込んでくれた。 『アンデルセン物語』(1971年)の進行役、…

タイムボカンシリーズ

東京MXテレビでも「懐かし」映画やアニメを時々放映していて、木曜の午後6時半からは『ゼンダマン』(1979年)放映中。 タツノコプロが誇るタイムボカンシリーズのひとつであるが、実のところ思い入れが深いのは、年齢的に『ヤッターマン』あたりまでで…

キューティーハニー

日本映画専門チャンネル「シネマホリック」。 『キューティーハニー』公開に際して、庵野秀明監督インタヴュー。 「最後に笑顔で映画館から出てきてほしい、またそのような映画になっていると思う」という監督の言葉を裏付けるような、スピーディでハチャメ…

うつみ宮土理

自棄になって『ごきげんよう』3日目。 なんと、うつみ宮土理、ケロンパではないか。 その後、TBSチャンネルを見たら『まんがはじめて物語』のおねえさんは、早々にうつみ宮土理から2代目の岡まゆみになってしまっていた(20回目から交代らしい)。 モグ…

森下千里

昨日に引き続き『ごきげんよう』。 柳沢慎吾に杉田かおるに藤岡弘、。 『ふぞろいの林檎たち』に『パパと呼ばないで』に『仮面ライダー』である。 こんなにばっちり揃えられたら、60年代生まれはかなわない。ふだん『ごきげんよう』を見ることなど、まずな…

仮面ライダー藤岡弘、

フジテレビ『ごきげんよう』に藤岡弘、が出ていた。濃い。やはり私にとっては仮面ライダーである。 「せまる〜ショッカー」初めのうちは主題歌も藤岡弘、が歌っていた。子門真人に替わる前の、ちょっと力の抜けたライダーの歌は一聴の価値あり。

祭りのあと

三社祭が終わってしまった。 ごみためのような早朝の浅草寺境内を、なぜか「一年が終わったな」という気分になって歩く。 「次の三社まであと一年か」と思う。 すごく面白くて他の雑事を忘れさせてくれる(しかもとてつもなく長い)娯楽映画を見終えた時よう…

三社祭最終日

三社祭最終日。 宮神輿の日は雰囲気が朝から張りつめている。気合いの入った兄さん達は、どしゃ降りの中、宮出しスタンバイのために朝4時半出動。柱の陰から声援を送る。 大人にも祭は必要だ。真剣に興じることのできる祭を目の当たりにできたことは本当に…

三社祭

三社祭二日目。 半纏や腹掛・股引き姿がみるみる街に増えてきて、カンカン帽に袴の長老も現れ、どこかの路地からお囃子がテンツク聞こえてくると、昔のテレビを見なくても目の前の風景はあっという間に時間を逆のぼる。 ふだん運動不足のパパも、腹の下でキ…

東京風景

今日から三社祭なので、腰を落ち着けることができない。 この年にして初めて、祭に興じるようになるとは……。 これだけ間近で、立派な神輿を見たり、嬉々として祭の準備をするオヤジたちを眺めたり、全身入れ墨の兄さん方の神輿担ぎへの気合いに触れれば、た…

大村昆

コンちゃんといえば、「メガネがずり落ちる」大村昆で、オロナミンCを宣伝していようと、『ガメラ対大魔獣ジャイガー』(1970年)に出ていようと、『番頭はんとと丁稚どん』シリーズ(1960,61年)で芦屋雁之助とドタバタしていようと、メガネのと…

妖怪伝 猫目小僧

チャンネルNECO『妖怪伝 猫目小僧』(1976年、原作:楳図かずお)一挙放送。 これまた面白すぎる。怖くもあるので、怖面白いとでも言おうか。劇とアニメーションを融合させた「ゲキメーション」という手法だそうだが、紙(二次元)の人形劇のようである…

小林亜星

地上波を見ていたら、坊主頭で袢天姿の寺内貫太郎(小林亜星)が出て来て、おやと思ったら墓石のCMだった。 いま、地上波でも「レトロ」が蔓延しているので、昔のドラマを見ているとこういうクロスオーバーがよく起きる。 『寺内貫太郎一家』での小林亜星は…

寺内貫太郎一家

梶芽衣子といえば、『修羅雪姫』を見るまでは、『寺内貫太郎一家』(1974年、脚本:向田邦子)のシーちゃんだった。 貫太郎の長女の寺内静江で、芯の強い美人だが、地味で口数も少ない。貫太郎の仕事場で遊んでいて、石で怪我をしたために左足を引きずっ…

休CS日

久しぶりに電車に乗って日本橋へ買い物に出かけたので、今日はCS放送を見なかった。 CSチューナーに電源を入れなかったのは何ヶ月ぶりだろう。風呂に入らずに寝てしまったような、一日のシメをきちんとしなかったような、なんともスッキリしない気分である。…

てんとう虫の歌

朝、ベランダに出たら、テントウ虫が仰向けになって足をバタバタさせていた。ひっくり返すとホシが7つだった。7つボシリ。 『タモリ倶楽部』のオープニングが生尻でなくなったのは味気ない。吹き出物のある汚い尻が混ざっているのがよかった。 いや、ナナ…

修羅雪姫

日本映画専門チャンネル『修羅雪姫』(1973年、監督:藤田敏八)。 面白い面白い。娯楽映画として一級品である。 言わずと知れた「梶芽衣子大ファン」のクエンティン・タランティーノ監督が触発された作品。 復讐するためだけに生を受けた修羅の子・梶芽…

ウルトラマン終了

『ウルトラマン』全39話があっという間に終わってしまい、また空虚感に包まれている。 一挙放送はイベント感があって嬉しいが、終わった後、「祭りの後の……」という気の抜けた状態になってしまう。 こんな気分のとき思い浮かぶのは『ウルトラマン』第15…

ウルトラマン

ファミリー劇場、午後は『ウルトラマン』特集、今日で3日目。第1話から39話まで一挙放送である。 これだけ連続して見ても、飽きないのが恐ろしい。時々チャンネルを地上波に替えてみるが、味気ないどころか意味もなく嫌な気分になったりして、「昔テレビ…

飛ぶ夢をしばらく見ない

日本映画専門チャンネル『飛ぶ夢をしばらく見ない』(1990年、監督:須川栄三)。原作・脚本は山田太一。 原作はもちろん面白く、めずらしく脚本まで手がけているので、最近の映画であるが見たくなった。 しかし、女性がどんどん若返ってゆく話なので、…

男たちの旅路 第2部

日本映画専門チャンネルで『男たちの旅路 第2部』(1977年、脚本:山田太一)。 いきなり女子体操のシーン、白い妖精コマネチのなんと懐かしいこと可愛いいこと。 体育の時間は必ず、コマネチの演技に入る前とフィニッシュのポーズを真似して遊んだ遊ん…

にごりえ

日本映画専門チャンネルで『にごりえ』(1953年、監督:今井正)。 樋口一葉原作『一三夜』『大つごもり』『にごりえ』のオムニバス映画。 監督の今井正は、50年代に5回、「キネマ旬報」のベストワンに選ばれ、「ベストワン男」と呼ばれたそうである…