にごりえ

日本映画専門チャンネルで『にごりえ』(1953年、監督:今井正)。
樋口一葉原作『一三夜』『大つごもり』『にごりえ』のオムニバス映画。


 監督の今井正は、50年代に5回、「キネマ旬報」のベストワンに選ばれ、「ベストワン男」と呼ばれたそうである。
 社会派映画が多いのでほとんど食指が動かないのだが、『にごりえ』は樋口一葉につられて見た。
 やはり、暗いという印象が強く残った。


 だからというわけでもないが、一葉が駄菓子屋を開き賑わっていた頃の吉原界隈を感じられればと、竜泉に散歩に出かけた。
 一葉記念館、一葉記念公園、一葉泉(銭湯)あたりをふらふらし、一葉煎餅をかじりつつ、夕暮れのソープ街、呼び込みのお兄さん達の前を緊張しながら通り抜けた。