声に出して読みたいナレーション

 ナレーションには暗記して自分でも言ってみたくなるものがあって、『キイハンター』と『ザ・ガードマン』のオープニングがそうだった。
 両方ともリズムがよく、芥川隆行の語りの雰囲気は同じだが、『キイハンター』の方がキザな感じが強い。『ザ・ガードマン』は冒頭の「警備と保障を業務とし、大都会に渦巻く犯罪に敢然と……」の「業務」という単語のところでなぜか笑ってしまう。


 「声に出して読みたい日本語」が云々されたが、こういう名ナレーションこそ、諳んじたい日本語の筆頭にあげたい。
 小学校の頃、『ルパン3世』の登場人物紹介ナレーションなどはノートに書いて覚えて暗唱して、みんなに自慢した。