『HOUSE ハウス』ふたたび
『HOUSE ハウス』が頭から離れず、昨日、日本映画専門チャンネルの2回目の放送もまた見る。やはり面白い。
27年前に見たときは、「怖いけど、なんか笑う」といった印象で、なぜか「大きなスイカ」がずっと記憶に残っていた。改めて見たところ、それは人食いハウスの近くの店に並んでいるスイカで、店主は小林亜星だった。本筋とはあまり関係のないちょっとした部分が記憶には刻まれるようで、まさに「神は細部に宿る」である。
今回けっこう驚いたのだが、神保美喜がずっとパンツ姿でアクションしまくったり、松原愛が全裸で血の海をたゆたうシーンは、すっかり忘れ去っていた。これは、見るたびに面白いと思うところが違う映画である。
一瞬一瞬の画面に気を抜かない作りになっているからこその名作。そうこう言っているうちにまた見たくなってきた。
できれば、大林監督にはこのテイストの映画も作り続けてほしかった。寅さんシリーズのように、今『HOUSE』シリーズ第27作とか見ることができたら、かなり幸せだと思う。