1969年のTV

『ベルトクイズQ&Q』は1969年の番組だった。 私は当時5歳。その年に流行った歌は『黒猫のタンゴ』(皆川おさむ)。これはよく歌った。「黒猫のタンゴ、タンゴ、タンゴ、僕の恋人は黒い猫」、今考えてみると、この詞は大人の世界のもので、6歳の男児が…

ベルトクイズQ&Q

TBSチャンネル『時間ですよ』(第3シリーズ)。 悠木千帆(樹木希林)が『ベルトクイズQ&Q』に出場する場面が少しだけあり、懐かしすぎて、思わずそこの部分だけ繰り返して見てしまった。 押坂忍の司会、持ち点30点、紅白に分かれて一対一の対戦、丸いボ…

『男たちの旅路』第4部

日本映画専門チャンネル『男たちの旅路』第4部(1979年)。 また本日も山田太一ドラマ。シリーズを重ねてもずっとテンションを保ち、いやテンションは高まり、これでもかというほどの「山田節」絶好調で面白い。 中年ガードマンの鶴田浩二が、大人気の…

岸辺のアルバム

TBSチャンネル『岸辺のアルバム』(1977年、脚本:山田太一)。 洪水で家が流される映像にジャニス・イアンの曲(ウィル・ユー・ダンス)というミスマッチな感じのオープニングは、山田太一ドラマの真骨頂、ドラマが始まる前から引き込まれる。 人物…

ジャイアンツ漫画

東京ドームで巨人・阪神戦を観たために、ジャイアンツ漫画を思い出した。 野球には昔も今もほとんど興味はないのだが、『巨人の星』(1968年)と『侍ジャイアンツ』(1973年)だけはとても面白くて、再放送などもよく見ていた。 『侍ジャイアンツ』…

台東ケーブルテレビ

台東ケーブルテレビでは、『三社祭』『鳥越例大祭』など、地元の祭の様子を放映している。 宮入り、宮出し、御輿の引き継ぎ、ほとんどは各町内をねり歩いているだけの風景で、簡単なテロップは入るが、説明・説明らしきものはない。音声は、かけ声とお囃子と…

大怪獣ガメラ

日本映画専門チャンネル『大怪獣ガメラ』(1965年、監督:湯浅憲明)。 ガメラシリーズ第1作。 モノクロであるが、見てすぐそれとわかる特撮場面や、昔のSFのイメージそのままの宇宙ロケット発進基地などは、モノクロゆえの味わいがあって、かえって色…

向田コトバ

「共白髪」「板の間稼ぎ」「ねえちゃんばあちゃん」 これらはみな、向田邦子脚本のドラマで知った言葉である。 今はもうほとんど使われていないが、死語ではなく、言葉の響きから朧気ながら意味がわかる。 その上、これが向田邦子のすごいところだが、自分で…

まんがはじめて物語

TBSチャンネル『まんがはじめて物語』。 またオープニングが替わっていた。 当時の流行を意識してか、ディスコでフィーバーするモグタン。キラキラ星のペンダントなどを提げ、曲もソウルフルにアレンジされている。 後になってみると、ちょこまか替えない…

菊池俊輔

昨日見た『DAICONフィルム版 帰ってきたウルトラマン』には、ちょっと淋しげでいい感じの曲が付いていたが、ちょうど機会あって、『ウルトラマン』シリーズの主題歌を連続して聞いた。 「セブン、セブン……」「ウルトラの父がいる〜」「……帰ってきたぞ…

DAICONフィルム版 帰ってきたウルトラマン

『DAICONフィルム版 帰ってきたウルトラマン』(1983年、監督:庵野秀明 DVD:ガイナックス)。 噂には聞いていたが、これほど面白いとは。 まだ学生だった庵野秀明が、この映画制作にのめり込み、放校処分となったというだけあり、細部にまで「ウ…

『クレージー黄金作戦』

日本映画専門チャンネル『クレージー黄金作戦』(1967年、監督:坪島孝)。 クレージーシリーズ第9作。 2時間半以上と長いが、ラスベガスで大儲けしようという設定で、海外ロケも多く豪華感はあり、ワンシーンだがドリフターズや加山雄三(別撮り)も…

トラック野郎 男一匹桃次郎

東映チャンネル『トラック野郎 男一匹桃次郎』(1977年、監督:鈴木則文)シリーズ第6作。 忘れていました菅原文太。「一番星」桃次郎も国民的シリーズだった。1975−79年の間に10本作られている。 正月映画でもあるこの第6作は、のっけから、…

ムジ鳥

きのう、『谷岡ヤスジのメッタメタガキ道講座』を見たせいで、谷岡ヤスジが気になって仕方がない。 漫画棚から『谷岡ヤスジ傑作選 天才の証明』(実業之日本社)を引っぱり出してくる。いきなり『メッタメタガキ道講座』で始まっていて大いに満足。 追悼谷岡…

谷岡ヤスジのメッタメタガキ道講座

衛星劇場『谷岡ヤスジのメッタメタガキ道講座』(1971年、監督:江崎実生)。 小学男児「ガキ夫」が、勉強に嫌気がさし、家で「がっこ」で街で飲み屋で、やりたい放題ハチャメチャ暴れまくるナンセンスギャグ映画。 驚くかな、虐待、暴力、いじめ、セク…

ふたたびカリキュラマシーン

『カリキュラマシーン』のシュールな会話のみで成り立っている「「た」を探す男」や、「院長先生と女医の話」などのコントは、どこか筒井康隆の短編を彷彿とさせる。 子どもの頃に、『カリキュラマシーン』のシュールさを理解していたとは考えにくいが、この…

カリキュラマシーン

『カリキュラマシーン』DVD(1974−1978年)。 こんな傑作をすっかり忘れていて悔しいのだが、冒頭の音楽と、妙な静けさの中、シュールに淡々と進むコントやギャグをちょっと見たら、怒濤の勢いで記憶が蘇ってきた。 特に映像より耳で覚えている方が…

『東京風景』

宮入が評判の鳥越祭。きのうは快晴、祭日和だと喜んだのも束の間、今日は雨。 自分の町会とは無関係でも、近くで祭のある日は起きるとまず天気が気になる。 縁結びの神であり、アニメキャラの張りぼてかと一瞬目を疑う招き猫がまします今戸神社の大祭も行わ…

「変身!仮面ライダー映画大会」

東映チャンネル「変身!仮面ライダー映画大会」劇場版(1972年・東映まんがまつり)3作品。 『仮面ライダーV3対デストロン怪人』では仮面ライダー1号、2号、V3が集結。 「赤い、赤い、赤い仮面のV3〜」瞬間的に歌が流れる。息つく間もなく、TBSチ…

『ルパン三世 念力珍作戦』

衛星劇場『ルパン三世 念力珍作戦』(1974年、監督:坪島孝)。 ルパン3世のアニメ劇場版は数あれど、これはなんと実写版、しかも面白い。 ルパンは目黒祐樹、次元は田中邦衛、銭形は伊東四朗と贅沢なキャスト。監督はクレージーシリーズ全14作中8作…

『白い秘密』

ホームドラマチャンネル『白い秘密』(1976年「白いシリーズ」第4弾)が始まった。 「夕子の瞳は大きかった。清く爽やかである。しかし、その瞳の奥には何も映らなかった。夕子はこの不幸にもめげず、強く明るく生きようとしていた。ただ一つ、5年前に手…

『ありがとう』

肝っ玉かあさんを求めて散歩をしてみたが、やはりこれといった「かあさん」はそう簡単には見つからない。 『ありがとう』の葦原邦子は自分のことを「かあさん」と言っていて、そんな母親は今や希少で、私の母親ですら自分のことをママと呼ぶ。ママといっても…

肝っ玉かあさん

TBSチャンネル『ありがとう』(1973年)。 商店街が舞台のこの第3シリーズにも、バラエティに富んだ女達がたくさん登場する。八百屋の女主人、葦原邦子を見て妙に懐かしくなった。こういうどっしりとかまえた肝っ玉かあさんは、もうほとんど見られない…

あこがれ

日本映画専門チャンネルで『あこがれ』(1966年)。 監督:恩地日出夫、原作:木下恵介『記念樹』、脚本:山田太一。 山田太一の描く男性はリアリズム(父親世代の登場人物には時に身につまされる)で、女性は理想像・あこがれである。 女だからそう思う…

声に出して読みたいナレーション

ナレーションには暗記して自分でも言ってみたくなるものがあって、『キイハンター』と『ザ・ガードマン』のオープニングがそうだった。 両方ともリズムがよく、芥川隆行の語りの雰囲気は同じだが、『キイハンター』の方がキザな感じが強い。『ザ・ガードマン…

キイハンター

東映チャンネル『キイハンター』(1968年〜73年)。 子どもの頃、怖いけれど見ずにはいられぬ「大人の雰囲気のドラマ」というのがあって、それがこの『キイハンター』と『ザ・ガードマン』(1965年〜1971年)だった。 両番組とも、芥川隆行の暗…

仮面ライダー

東映チャンネル『仮面ライダー』(1971年〜)。 これが見たいがために慌てて加入。 すでに後半であるが、バッタっぽいライダー、ちゃちすぎる怪人たち、これに感情移入し、心底怖がっていた過去の自分に感動。 だがしかし、放映中のライダーは既にスーツ…

『お姐ちゃん』シリーズ

日本映画専門チャンネル『お姐ちゃんに任しとキ!』(1960年、監督:筧正典)。 朝っぱらからドタバタとしたコメディ、騒音紙一重の中島そのみのキンキン声がなぜか爽快である。もはや免疫ができてしまったのか、この声がないと『お姐ちゃん』シリーズは…

『HOUSE ハウス』ふたたび

『HOUSE ハウス』が頭から離れず、昨日、日本映画専門チャンネルの2回目の放送もまた見る。やはり面白い。 27年前に見たときは、「怖いけど、なんか笑う」といった印象で、なぜか「大きなスイカ」がずっと記憶に残っていた。改めて見たところ、それは人食…

「HOUSE ハウス」

日本映画専門チャンネル「まるごとライブラリー監督・大林宣彦」『HOUSE ハウス』(1977年)。 これは映画館で見た初めての映画(アニメ除く)。27年ぶりに見たわけだが、思っていたよりはるかに面白く、ハチャメチャ、パワフルである。 ずっと見たい…