『白い秘密』

 ホームドラマチャンネル『白い秘密』(1976年「白いシリーズ」第4弾)が始まった。


 「夕子の瞳は大きかった。清く爽やかである。しかし、その瞳の奥には何も映らなかった。夕子はこの不幸にもめげず、強く明るく生きようとしていた。ただ一つ、5年前に手術の失敗によって母を殺した一人の男の顔だけは、見えぬこの目の奥深く、今もはっきりと焼きついていた。」


 コテコテのナレーション、そして、手術開始直前、両手を胸の前に翳した脳外科医・田宮二郎が登場。
 『白い影』(1973年)以来、久しぶりの外科医役である。やはり医者の姿がよく似合い、この後も『白い巨塔』(1978年)へと繋がってゆく。
 映画版『白い巨塔』(1966年大映、監督:山本薩夫)の方は、先週東京MXで見かけたと思ったら、今夜もWOWOWで放映。外科医・田宮二郎三昧である。