衛星劇場『谷岡ヤスジのメッタメタガキ道講座』（１９７１年、監督：江崎実生）。
小学男児「ガキ夫」が、勉強に嫌気がさし、家で「がっこ」で街で飲み屋で、やりたい放題ハチャメチャ暴れまくるナンセンスギャグ映画。
驚くかな、虐待、暴力、いじめ、セクハラ……と、今や子どもがらみのタブー満載である。大人は子どもを「このガキャあ！」と怒鳴りつけぶん回し、子どももいちいちへこまず応酬する。
全編突き抜けたギャグで通されているので、ただ笑えばいいだけなのだが、今こんな映画とても作れないだろうな、などとつい思ってしまい、そんな邪念を抱いてしまうことが何より悔しく、もったいなく、娯楽映画に失礼なのであった。
