2004-01-01から1年間の記事一覧

『紙芝居昭和史 黄金バットがやって来る』

日本映画専門チャンネルで『紙芝居昭和史 黄金バットがやって来る』(1972年、監督:石田勝心)。 紙芝居のおじさんが公園にやって来て、ソースせんべいやあんず飴をかじりながら見たのは幼稚園の頃だろうか。紙芝居というものが、まだ普通に売られても…

『夜の流れ』

日本映画専門チャンネルで『夜の流れ』(1960年、監督:成瀬巳喜男・川島雄三)。 花柳界のおかみとその娘の世代間の確執話。 旧世代のしっとりしたパートを成瀬巳喜男が、テンポのよい賑やかな若い世代を川島雄三が担当しているが、実は旧世代の静かな…

『あ・うん』

日本映画専門チャンネル。 先週から向田邦子原作・脚本の『あ・うん』が始まっている。 1980年のNHKドラマで、演出は深町幸男。 東京に戻ってくるサラリーマン水田(フランキー堺)の妻役である吉村実子がよい。あまり馴染みのない女優だったので、初め…

『お姐ちゃんはツイてるぜ』

日本映画専門チャンネル『お姐ちゃんはツイてるぜ』(1960年、監督:筧正典)。シリーズ弟6作。 「お姐ちゃんシリーズ」は大好きで、今では中島そのみのキンキン声をきくだけでスカッとするほどだが、この第6作はいまひとつのりきれなかった。おそらく…

「戦場は遙かになりて」

日本映画専門チャンネル、『男たちの旅路』スペシャル「戦場は遙かになりて」。 これで全13話終了。最後のスペシャル版は、やや取って付けたような印象が否めない。山田太一としては、もう済んでしまった仕事、という感じがする。彼にしては珍しく無理に問…

『世界を賭ける恋』

チャンネルNECO。‘世界を翔る裕次郎’と題し、7月17日に命日を迎える石原裕次郎を偲んで、海外ロケ敢行5作品を放送。 『世界を賭ける恋』(1959年、監督:滝沢英輔)は、日活の製作再開5周年記念作品。本格的な欧州ロケが行われ、約20日間でコペン…

「大映テレビドラマ 第1話全部見せます」

昨日の「大映テレビドラマ 第1話全部見せます」では、『顔で笑って』や『人はそれをスキャンダルという』(1978年)など、「赤いシリーズ」ではないドラマの山口百恵に感動した。 『人は……』の第1話だけは監督が大林宣彦で、いきなり百恵ちゃんの口元…

山口百恵『顔で笑って』

先週に引き続き、土日の一挙放送スペシャル。TBSチャンネル開局2周年記念「大映テレビドラマ 第1話全部見せます」。 今週は怒濤の「赤いシリーズ」三昧。 「赤いシリーズ」といえば山口百恵だけれど、『顔で笑って』(1973年、監督:瀬川昌治)のデ…

名画the NIPPONアテネ・オリンピック開催記念

チャンネルNECO、「名画the NIPPONアテネ・オリンピック開催記念」と題して、オリンピックにまつわるドラマやドキュメントを特集。 東京オリンピックの年に生まれたこともあってか、オリンピック中継は大好きで、普段は興味も覚えない種目までけっこう真剣に…

新日本紀行

NHKビデオ『新日本紀行 第7巻・浅草』。 1968年冬の風景。酉の市で賑わう鷲神社、隅田川、雷門、浅草寺、早朝の勤行、今はなきハト豆小屋に本堂裏の展望タワー、仲見世、六区……と、ほとんどいつもの散歩コースばかり出てくるので、瞬きするのも惜しいく…

梶芽衣子特集

チャンネルNECOと東映チャンネルの共同企画で梶芽衣子特集。 「NECO」では『野良猫ロック』シリーズ2作品と『日本残侠伝』『怪談昇り竜』。 「東映」は『女囚さそり』シリーズ4作品と『銀蝶渡り鳥』『銀蝶流れ者 牝猫博打』『ジーンズブルース明日なき無頼…

引き続き『泉麻人の昭和ニュース劇場』

昨日に引き続き、DVD『泉麻人の昭和ニュース劇場1』。 時代は昭和30〜34年。 実相寺昭雄が、目の前のちゃぶ台に用意されたいかにも模型の当時の朝食を、「これ、模型ですか?」と聞いていた。だんだん映像よりも、実相寺昭雄のリアクションの方が面白く…

『泉麻人の昭和ニュース劇場』

DVD『泉麻人の昭和ニュース劇場2』(ジュネオンエンタテインメント)。 昭和35〜39年の「朝日ニュース」(映画館用)をピックアップしたもの。 実相寺昭雄をゲストに、泉麻人がちょっとした解説を加えながら、当時の体験や印象を地味に語っている。 こ…

「超保存版!大映テレビドラマ第1話全部見せます」

TBSチャンネル「超保存版!大映テレビドラマ第1話全部見せます」。 土日の一挙放送スペシャル企画。 『少女に何が起ったか』(1984年)のストーリーや細部の嘘臭さ、キョンキョンの見ている方が恥ずかしくなるような演技を大いに楽しむ。 話はよくある…

記憶違い

まったくもって、自分の記憶のいい加減さに愕然とする。 『クレージー黄金作戦』で、加山雄三がちらっと登場する際、弾いているのはウクレレではなくギターだった。ウクレレを持っているのは植木等の方である。 それに、二人の掛け合いシーンではなく、加山…

『赤頭巾ちゃん気をつけて』

『ベルトクイズQ&Q』で1969年が気になっていたら、今日も朝から「東大紛争」の映像が……。69年は東大入試が中止になった年でもある。といってもリアルタイムで知っているわけではなく、『赤頭巾ちゃん気をつけて』(1970年、監督:森谷司郎)の話で…

『奥さまは魔女』最終回

TBSチャンネル『奥さまは魔女』最終回。 254話目がとうとう終わってしまった。サマンサが魔女の国へ帰ることもなく、いつも通りに終わった。 毎回きちんと見ていたわけではないが、朝の9時から1時間、ほぼ毎日BGVのように流れていた。これだけ長く続…

1969年のTV

『ベルトクイズQ&Q』は1969年の番組だった。 私は当時5歳。その年に流行った歌は『黒猫のタンゴ』(皆川おさむ)。これはよく歌った。「黒猫のタンゴ、タンゴ、タンゴ、僕の恋人は黒い猫」、今考えてみると、この詞は大人の世界のもので、6歳の男児が…

ベルトクイズQ&Q

TBSチャンネル『時間ですよ』(第3シリーズ)。 悠木千帆(樹木希林)が『ベルトクイズQ&Q』に出場する場面が少しだけあり、懐かしすぎて、思わずそこの部分だけ繰り返して見てしまった。 押坂忍の司会、持ち点30点、紅白に分かれて一対一の対戦、丸いボ…

『男たちの旅路』第4部

日本映画専門チャンネル『男たちの旅路』第4部(1979年)。 また本日も山田太一ドラマ。シリーズを重ねてもずっとテンションを保ち、いやテンションは高まり、これでもかというほどの「山田節」絶好調で面白い。 中年ガードマンの鶴田浩二が、大人気の…

岸辺のアルバム

TBSチャンネル『岸辺のアルバム』(1977年、脚本:山田太一)。 洪水で家が流される映像にジャニス・イアンの曲(ウィル・ユー・ダンス)というミスマッチな感じのオープニングは、山田太一ドラマの真骨頂、ドラマが始まる前から引き込まれる。 人物…

ジャイアンツ漫画

東京ドームで巨人・阪神戦を観たために、ジャイアンツ漫画を思い出した。 野球には昔も今もほとんど興味はないのだが、『巨人の星』(1968年)と『侍ジャイアンツ』(1973年)だけはとても面白くて、再放送などもよく見ていた。 『侍ジャイアンツ』…

台東ケーブルテレビ

台東ケーブルテレビでは、『三社祭』『鳥越例大祭』など、地元の祭の様子を放映している。 宮入り、宮出し、御輿の引き継ぎ、ほとんどは各町内をねり歩いているだけの風景で、簡単なテロップは入るが、説明・説明らしきものはない。音声は、かけ声とお囃子と…

大怪獣ガメラ

日本映画専門チャンネル『大怪獣ガメラ』(1965年、監督:湯浅憲明)。 ガメラシリーズ第1作。 モノクロであるが、見てすぐそれとわかる特撮場面や、昔のSFのイメージそのままの宇宙ロケット発進基地などは、モノクロゆえの味わいがあって、かえって色…

向田コトバ

「共白髪」「板の間稼ぎ」「ねえちゃんばあちゃん」 これらはみな、向田邦子脚本のドラマで知った言葉である。 今はもうほとんど使われていないが、死語ではなく、言葉の響きから朧気ながら意味がわかる。 その上、これが向田邦子のすごいところだが、自分で…

まんがはじめて物語

TBSチャンネル『まんがはじめて物語』。 またオープニングが替わっていた。 当時の流行を意識してか、ディスコでフィーバーするモグタン。キラキラ星のペンダントなどを提げ、曲もソウルフルにアレンジされている。 後になってみると、ちょこまか替えない…

菊池俊輔

昨日見た『DAICONフィルム版 帰ってきたウルトラマン』には、ちょっと淋しげでいい感じの曲が付いていたが、ちょうど機会あって、『ウルトラマン』シリーズの主題歌を連続して聞いた。 「セブン、セブン……」「ウルトラの父がいる〜」「……帰ってきたぞ…

DAICONフィルム版 帰ってきたウルトラマン

『DAICONフィルム版 帰ってきたウルトラマン』(1983年、監督:庵野秀明 DVD:ガイナックス)。 噂には聞いていたが、これほど面白いとは。 まだ学生だった庵野秀明が、この映画制作にのめり込み、放校処分となったというだけあり、細部にまで「ウ…

『クレージー黄金作戦』

日本映画専門チャンネル『クレージー黄金作戦』(1967年、監督:坪島孝)。 クレージーシリーズ第9作。 2時間半以上と長いが、ラスベガスで大儲けしようという設定で、海外ロケも多く豪華感はあり、ワンシーンだがドリフターズや加山雄三(別撮り)も…

トラック野郎 男一匹桃次郎

東映チャンネル『トラック野郎 男一匹桃次郎』(1977年、監督:鈴木則文)シリーズ第6作。 忘れていました菅原文太。「一番星」桃次郎も国民的シリーズだった。1975−79年の間に10本作られている。 正月映画でもあるこの第6作は、のっけから、…