「大映テレビドラマ 第1話全部見せます」

 昨日の「大映テレビドラマ 第1話全部見せます」では、『顔で笑って』や『人はそれをスキャンダルという』(1978年)など、「赤いシリーズ」ではないドラマの山口百恵に感動した。


『人は……』の第1話だけは監督が大林宣彦で、いきなり百恵ちゃんの口元(トレードマークの3つのホクロ)のアップからはじまり、父親に襟足を剃ってもらう何やら妖しげな雰囲気が漂う。どこか『ハウス』を思わせる ホラータッチのオープニングだ。
 『顔で笑って』の頃はまだ幼さが残る彼女だったが、すでにこの時期はすっかり成長し、ケバいメークをした大人の役を演じている。


 続いて今日は、山口百恵のいない「赤いシリーズ」を懐かしむ。特に能瀬慶子主演の『赤い嵐』(1979年、監督:増村保造瀬川昌治)。
 記憶喪失にかかり不忍池のボートに立ち上がったまま呆然としているところを、柴田恭兵に助けられる。
 このころ、記憶喪失ものが流行っていたような気がする。「ここはどこ? わたしは誰?」何かというとギャグにして遊んでいた。