幕末太陽傳

 NHK-BS2で『幕末太陽傳』(1957年、監督:川島雄三)。


ずっと前から見たいと思っていた一作。
川島雄三はそのはみ出しぶりと、まったくの推測であるが「犬好き」なところがいい(本筋とは関係ないが、ふといい感じで犬が通るという印象が強い。『人も歩けば』など)。

 
 さらに、『映画監督ベスト101・日本編』(新書館)の川本三郎による川島雄三評と、『落語横車』(講談社文庫)の、『幕末太陽傳』を絶賛する和田誠のとても面白い文章を読んで、この映画は見なけりゃならんとほとんど義務のように感じていたのである。
 知識を先に仕入れてしまうと、率直でおバカな感想が浮かびにくくなって残念だが、石原裕次郎高杉晋作がやけに可愛らしく、裕次郎裕次郎にしか見えず笑った。


 テンポがよく現代的な視点がとられているため、これを見て落語が好きになる若い人がいるというのは大いに頷ける。
 見ている途中、数回便意をもよおしたので、またじっくり改めて見ることにする。