黒澤明

 日本映画専門チャンネル。『監督・黒澤明の仕事』と題して、ひと月に2作品ずつ黒澤映画を放映している。
 各作品の後に、「黒澤明の世界に対する熱き思いを語る」10分ほどのコーナーがあり、様々なジャンルで活躍するゲストが迎えれ、文字通りそれぞれの思いを熱く語っている。



3月のゲストはcobaMAYAMAXX
MAYAMAXXは『生きる』に特に思い入れが深く、その何でもない風景を撮るフレーミングの凄さと、映画を撮るときの監督の理念の誠実さを力説していた。わたしはMAYAMAXXの話(作品も同様)の誠実さ、もうぎりぎりのところで話したり描いたりしている切実さがとても好きである。
自分が描いて生きていくことに、いつも不安や疑問を抱えながら「このやり方でいいんだ」ということをどうにか確認している。現況に安住せず、描くことで生きているのがいい。
MAYAMAXXが黒澤作品に感じることも、たぶんそれに近いものだと思う。