『サインはV』

 ファミリー劇場、『サインはV』(1969年)。
 今週も完全オリンピックモード。LIVEも録画も関係なく、ほとんど一日中何らかの競技を観ているが、たまにフッと、どこの局もオリンピック番組をやっていない時間がある。そんな魔の時間は、テンションを保つためにスポ根ドラマを見る。


 『サインはV』といえば、まず朝丘ユミの「稲妻落とし」。後向きで構え、稲妻の閃光のごとく落ちるサーブである。バレーボールをやるときは、ほとんど誰もが真似をした。
 この番組もいま見ると、運動理論もへったくりもない「お涙・根性」ドラマだが、子どもの頃はこれで十分バレーボールの楽しさを味わっていた。いや、いまだって面白がって見ている。
 人に何かの楽しさや素晴らしさを伝える時の核のようなものを、実際の競技や娯楽番組をみながら考える。