警備員ドラマ

 『ザ・ガードマン』(ファミリー劇場)と『キイハンター』(東映チャンネル)が、子どもの頃とても怖かった。


 
 オープニングの音楽や雰囲気が恐怖感をあおり、『キイハンター』を見た後はトイレに行けないこともあった。
 今、あらためて見ると『ザ・ガードマン』なんてかなりかっこいい。スリムな宇津井健をはじめとするガードマン(今でいう警備員?)の面々は、細身のスーツをおしゃれに決めこみ、どこへでも飛んでいって凄腕刑事ばりに事件を解決してゆく。


 
 それに比べると、およそ10年後に描かれた『男たちの旅路』(1976年、脚本:山田太一)の警備員はほとんど実像である。
 世代の異なる上司(鶴田浩二)と若い警備員(森田健作・水谷豊・桃井かおり)の関わり合ってゆく様子が、警備という仕事を軸に丁寧に描かれてゆく。
 さらに、同じ山田太一の脚本でも『ふぞろいの林檎たち』になると、四流?大学の学生(時任三郎)の夜間アルバイトが、ビルの警備員(このバイトがきっかけで一波乱ある)なのである。



 警備員が登場するドラマを集めたらきっと面白い。