沿線地図つづき

 今日もTBSチャンネル『沿線地図』のつづき。
 最終回まで7話分、山田太一ドラマの独特の口調「山田節」にどっぷり浸かる。
 現実の会話では、人は絶対こんなふうに流暢に比喩も豊富に自分の言いたいことを喋れないけれど、ドラマの中では圧倒的なリアリティがあり、この調子で喋ってくれてこそ山田ドラマであると拍手喝采を送る。


 
 こういう力のある台詞を堪能すると、現実に喋っている通りの台詞や、「こういうのよくある」人物設定ばがりの今の大多数のドラマが、スカスカで見ていられなくなってくる。見た通り、聞いた通り、調べた通りを書いても、それは人に見せるための品質の高い作品にはならないのである。