ラクゴニメ

 歌舞伎チャンネルで「落語〜ラクゴニメ」がスタート。落語とアニメが合体してラクゴニメ、ということらしい。
 五代目古今亭志ん生の音源に、大の志ん生ファンという山藤章二が画をつけている。志ん生の本の装丁などでも見られるが、顔がでかくて可愛げのある画である。志ん生はアニメにしがいのある風貌かもしれない。


 
 役者としての志ん生で思い浮かぶのは『銀座カンカン娘』(1949年、監督:島耕二)の、引退した落語家「新笑」である。自宅に設けた復帰の高座で、新郎新婦を祝い送り出しながら落語を続けるラストシーンは、ちょっと感動的であり、その時の志ん生がとても格好良い。後で知ったが、この脚本も山本嘉次郎で、中田晴康と共同執筆している。