山口百恵

 BS2で山口百恵の主演映画。昨夜は『潮騒』(1975年、監督:西河克己)、三島由紀夫原作の『潮騒』である。
 相手役はお定まりの三浦友和。海女の山口百恵はまだあどけない子どもの顔で、従順そうで芯の強い眼差し、ぷっくりした口元、体型もぷにぷにしていて、もう少し若ければ(十分若いのだけれど)かなり「萌え」である。

 どんなに辛い目にあっても、決して汚い言葉を吐いたりせず、自棄になったり狂乱したりもしない。電柱の陰からそっと愛する人(ほとんどが身分違い)を……、という役が本当に山口百恵は多かった。
 『ふりむけば愛』とか『ホワイト・ラブ』とか『霧の旗』とか百恵ちゃんの映画をよく見に行った。クラスの子が「秀樹だひろみだ」と騒いでいるとき、私は百恵ちゃんとフィンガー5の妙子と浅丘ルリ子が好きだった。