タモリ

 CS衛星劇場で、これまた超掘り出し物!
 『喜劇役者たち・九八とゲイブル』1978年、監督:瀬川昌治、原作:井上ひさし
 愛川欣也(芸利九八:ゲイリー・クーパー)とタモリ(苦楽芸振:クラーク・ゲイブル)がコンビを組み、喜劇芸人として一旗揚げるべく浅草の劇場で奮闘する。


 
 タモリさん大ファン・浅草大好き・コメディ至上主義の人間にとっては、またとない映画である。タモリさんが全編ギャグと物まねで通していることに喝采。一人麻雀シーンは必見、すでに各国語ギャグが完成されている。その後四半世紀経っても、深みを増さぬおじさんになっているのが嬉しい。
 屋台のおでん屋のおやじは赤塚不二夫。こちらは今の方がさらに子供っぽいようである。
 娯楽映画を娯楽として楽しむ。至福の時間。瀬川昌治監督の「喜劇・列車シリーズ」(渥美清国鉄マン)もぜひ見たい。