知らない同志

 『知らない同志』1972年放映、脚本:山田太一


 
 舞台はスーパーマーケット。あくまでもセットの中での話だけれど、陳列された商品やパッケージを眺めるだけで楽しくなる。現在はもう見かけなくなった「ま緑」色のシャンプーや大箱の洗濯洗剤。マヨネーズは瓶詰めが普通。「PICKUP」なんてスナック菓子もありました。一方、「それにつけてもおやつは『カール』」や『チェルシー』もひとつチェルシー」はロングセラー。

 

 衣料担当の店員がブラジャーの話をしていて、日本人の90%はAカップと言っているのが印象的。この頃は、ペチャパイの人はペチャパイのまま、寄せたり上げたり詰めたり注入したりなどと抵抗していなかった。
 同じく1972年放映の『ありがとう』第2シリーズでも、胸のあたりの潔さには同様の感。