『タワーリング・インフェルノ』

 WOWOWタワーリング・インフェルノ』(1974年、監督:ジョン・ギラーミン
 再放送で何回も観た映画。テレビでの再放送が多いせいか、またかと思いながらもつい観てしまう。繰り返し観た映画ではダントツの一位。


 先日、『大脱走』を観たばかりでもあり、消防隊長スティーブ・マックィーンのかっこよさばかりが目に付く。映画でもドラマでも私生活のない男、つまり限られた空間の中で仕事人としてのみ描かれている人物にどうしても好感を抱いてしまう。
 いきなり火事が起こって消すだけの話に、165分という長さであるが、まったく退屈しない。現在の私は90分以上は耐えられない体になっているので、時間を意識せずに楽しめたことだけでも嬉しい驚きである。
 おそらく「消火」とういう一点に話を絞っている徹底ぶりが、観る者によそ見をさせないのだろう。いたずらに政治的な話を出したり、個々人が背負った人生やマスコミの過熱ぶりなどに話が逸れたりもしないので、実にすっきりと「消火」の話を堪能できる。
 最後のシーンで登場する泣かせの猫(飼主は死亡)は、そう来るとわかっていながらも泣きました。
 またどこかのチャンネルでやっていれば観ます。絶対。